報道関係各位 平成8年3月14日 日本電気株式会社 NEC東芝情報システム株式会社
NECとNEC東芝情報システムはこのたび、並列型汎用コンピュータ「パラレルACOSシリーズ」の新機種として、汎用大型コンピュータ「PX7900」を製品化し、本日より販売活動を開始いたしました。
新製品は、基本ソフト(OS)に新開発の「ACOS−6/NVX PX」を採用することにより、現行の大型汎用コンピュータ「ACOSシステム3700」および「ACOSシステム3900」とソフトウェアの完全な互換性を実現した後継機種として位置付けられるものであります。
また、新製品の発売により、CMOS技術と並列処理技術を利用した次世代の汎用コンピュータ「パラレルACOSシリーズ」は、「ACOS−2」、「ACOS−4」、「ACOS−6」という全てのOSに対応した製品が発売されることになり、製品ラインが完成されるものであります。
「PX7900」の主な特長は次の通りであります。
これにより、ハードウェアの価格性能比を、現行機種「ACOSシステム3700」に比べて約3倍に、「ACOSシステム3900」に比べて約5倍に向上させている。
これにより、最小構成から最大構成まで性能に約18倍の拡張性を実現できるため、柔軟性に富んだシステムの構築が可能。
これにより、業務を効率的に並列化し、単位時間当たりのトランザクション処理能力の向上や、バッチ処理時間の大幅な短縮などが可能。
これにより、オープン製品との適切な機能分担を実現したシステムの構築が可能。
出荷開始時期は平成8年12月末であり、今後3年間で約100システムの販売を見込んでおります。
汎用コンピュータは、基幹業務処理を中心とした集中処理を行うコンピュータとして重要な役割を担っており、近年、市場からは、既存のソフトウェア資産を有効に活用しながら、価格性能比に優れた製品を求める声が高まっております。
また、汎用コンピュータにおいては、オープンシステムとの連携機能に優れた製品を求める声も高まっております。
NECとNEC東芝情報システムの両社では、このような市場の声に応えて、現行の「ACOS」アーキテクチャ(設計思想)を踏襲した1チップCMOSプロセッサを複数個並列に結合し、
両社は、「パラレルACOSシリーズ」として、平成6年5月から小型機種「AX7300」を、同年7月から中型機種「PX7500」を、同年12月から大型機種「PX7800」を販売しておりますが、今回の新製品の発売により、「パラレルACOSシリーズ」は小型から大型まで製品化されたことになり、「ACOS−2」「ACOS−4」「ACOS−6」を採用した製品ラインアップが完成されるものであります。
また、両社では、「PX7900」の発売に併せて、
なお、両社では、これまでの「パラレルACOSシリーズ」と同様に、システム環境管理支援、テクニカル支援、稼働状況診断、情報提供など、ユーザーが「PX7900」を最適な状態で運用できるようにするためのソリューションサービス「システム運用基本サービス」を新製品とセットで販売することにいたしました。
同サービスは、「PX7900」を利用するために必須のものであります。
NECでは、「PX7900」を始めとする「パラレルACOSシリーズ」が、既存のソフトウェア資産を有効に活用した経済的な業務を実現できるものと考えており、積極的な販売活動を展開する予定であります。
新製品の特長と主な仕様については別紙をご参照下さい。
以 上
(備考):標準価格に消費税は含まれておりません。(注1):UNIXは、X/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標。
(注2):WindowsNT(TM)Server 3.51の正式名称は、Microsoft(R)WindowsNT(TM)Server 3.51。
MicrosoftおよびWindowsは、米国マイクロソフト社の米国およびその他の国における登録商標。