hide random home http://www.nec.co.jp/japanese/today/corpcomm/c_and_c/index.html (PC Press Internet CD, 03/1996)

[C&C for Human Potential / NEC Corporation]

特集:C&Cは何をみつめるか

NECは、何をみつめ、何をめざしているのか。「C&Cは何をみつめるか」と銘うったこのコーナーでは、その姿の一部を紹介していこう。 コンピュータとコミュニケーションの融合は、NECの長年の夢だ。そうなることによって、物理的にも精神的にも、人間ひとりひとりが、さらには社会全体が豊かになるに違いないと信じて、企業活動を推進している。そのために、社員ひとりひとりが、研究開発や商品提供などさまざまなプロセスの中で、「構造」「生命」「地球」「思考」「生活」など、あらゆるものごとを、みつめ続けているのである。


◆ 第2回:生命をみつめる

生き物、その偉大な創造物は、私たちに多くの知恵と知識を与えてくれる。人の命、動物や鳥の行動、微生物の一生、そして遺伝子・・・NECの中にも「生命」をみつめる人々の姿がある。科学の探索において、環境を保護する社会貢献において、医療の現場での技術の在り方において、生命が語りかけてくる声に耳を傾けること、それが自分たちの次の行動を示唆してくれる。

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第1章:遺伝子をみつめる

高度な情報処理を行っている生き物。それをみつめることは新しい情報処理概念の創出につながるのではないか。そんな期待からNECの生物学研究はスタートした。基礎研究所に所属する三輪研究員のグループでは、世界で初めてC・エレガンス(線虫)をモデルに細胞分裂のタイミングを調整する遺伝子「emb−5」を発見した。その研究の背景やプロセスを研究者にインタビュー。「生き物に学ぶというなら、その語りかけてくることを謙虚に聞くこと」などその話は興味がつきない。

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第2章:宇宙からツルをみつめる

大空を優雅に飛び、何千キロにも及ぶ渡りを行うツル。だが、かれらの繁殖地、中継地、越冬地にふさわしい湿原は地球上からどんどん少なくなっている。NEC社会貢献推進室では「人工衛星を利用したツルの渡りルート追跡調査」に数年来、協賛している。渡りルートの解明によって、ツルの生息する湿地環境を保全しようという試みである。1995年は、ヒマラヤを超えてユーラシア大陸を横断するツルのルートも判明。環境保護へのさらなる一歩を踏み出した。

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第3章:救急医療をみつめる

91年の「救急救命士法」の施行により、救急車に同乗する救急救命士は、医師の指示のもと、それまで認められていなかった治療行為を行えるようになった。それは、同時に救急車内と医師のいる病院との緊密なコミュニケーションを求めることとなった。NEC医療機器事業部が開発した「救急伝送装置」は、車内から病院へ、患者のデータをリアルタイムで送り、適切な処置を施すことを目的として作られた。今後も、救急医療の現場でのテクノロジーの在り方を模索していく。


◆ 第1回:構造をみつめる

ものづくりの基本は「構造」をみつめること。自らの目を通して、あるいは、電子顕微鏡やスーパーコンピュータを通して、さまざまな構造をみつめている。原子の構造、建築の構造、竹細工の構造、地球の構造、機械の構造・・・ここでは構造をみつめる人々の姿を追いかけてみた。「みつめる」といっても視力を使うだけではない。手をはじめとする身体が感じること、あるいは想像力。そこに何かがあるはずだ、という直感が、複雑な構造を解明し、新たな構造を生み出していく。

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第1章:原子構造をみつめる

基礎研究所の飯島研究員が発見した、カーボンナノチューブという炭素分子構造は、応用面での幅広い可能性を秘めており、世界的に注目されている。高性能な電子顕微鏡を用いても、コンピュータグラフィックスで描き出されるような原子構造がそのまま見えるわけではない。身の回りの様々な形態からヒントを得、自ら模型をつくり、その構造を解明していく。ここでは、建築家・日詰明男氏との対談によって語られたミクロの構造とマクロの構造の共通点に触れながら、研究の様子を紹介する。

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第2章:構造を解析するスーパーコンピュータ

スーパーコンピュータは、演算速度への無限の挑戦とともに、数値シミュレーションの結果をいかにビジュアル化するか、その表現技法の追求にも大きな努力が注がれてきた。ここでは、スーパーコンピュータによって、解析され、ビジュアル化されたさまざまな構造の一例を紹介する。

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第3章:新たな構造を模索するエンジニアリングデザイン

NEC製品のメカニカルな構造設計を担当するエンジニアたちの集まりがエンジニアリングデザイン部会である。コストダウン、短納期化、設計の現地化など超多忙な消耗戦の中で、新しいものづくりの扉を開ける独創的なアイデアや直観的な創造力を育成するために、部会長である谷正志氏は、さまざまな試みに挑戦している。ここでは、新たな構造設計をめざすエンジニアリングデザイン部会の試みの一端を紹介しよう。


◆ 次回:地球をみつめる

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